A型のこと

A型で働くってどういうこと?雇用契約の話

就労継続支援A型(障がいのある方が、支援を受けながら働ける福祉サービス)の大きな特徴は、事業所と「雇用契約」を結んで働くことです。でも、「雇用契約って何?」「結ぶと何が変わるの?」と聞かれると、少し答えにくいかもしれません。この記事では、雇用契約を結ぶことの意味を、働く人として守られることと、大切にしたいことの両方から、やさしくお話しします。

そもそも雇用契約ってなに?

雇用契約とは、ひとことで言うと「働く人」と「雇う側」が交わす約束のことです。働く人は決められた時間に仕事をし、雇う側はその働きに対して給料を払います。会社でアルバイトやパートをするときにも、同じように雇用契約を結んでいます。

約束の中には、仕事の内容、働く日や時間、休みの日、給料のことなどが含まれます。こうした条件は、ふつう「労働条件通知書」や「雇用契約書」といった書面で確認します。言葉だけではなく紙に残すことで、あとから「聞いていた話とちがう」とならないようにするためです。

A型では事業所と雇用契約を結びます

A型を利用する方は、原則として事業所と雇用契約を結びます。つまり、福祉サービスの「利用者」であると同時に、その事業所で働く「従業員」でもある、ということです。ここが、A型のいちばん大きな特徴です。

「福祉サービスなのに、働く人として雇われる」というのは、少し不思議に感じるかもしれません。けれど、この二つの立場があるからこそ、働く経験をしっかり積みながら、困ったときには支援も受けられるのです。どちらか片方だけではない、というのがA型のよさだと私たちは考えています。

働く人として守られること

雇用契約を結ぶと、労働基準法などの「働く人を守るためのルール」が当てはまります。一般の会社で働く人と同じように、働く人としての権利が守られる、ということです。主なものを挙げると、次のようなことがあります。

  • 給料:国が決めた最低賃金(これより低くしてはいけない給料の基準)以上の給料が支払われます
  • 働く時間や休み:働きすぎにならないよう、労働時間・休憩・休日にルールがあります
  • 有給休暇:条件を満たすと、休んでも給料が出る休みを取ることができます
  • 労災保険:仕事中や通勤中のけがなどに備える保険があります
  • 雇用保険・社会保険:働く時間などの条件によって、加入することになります

保険への加入の有無や給料のくわしい条件は、働き方や事業所によって変わります。分からないことがあれば、契約の前に遠慮なく事業所に聞いてみてください。納得してから契約することが、とても大切です。

働く人として大切にしたいこと

雇用契約は「約束」なので、守られる権利がある一方で、働く人として大切にしたいこともあります。むずかしく考える必要はありません。どれも、一般の職場で働くときに求められる、基本的なことです。

  • 決められた日や時間に出勤すること
  • 休むときや遅れるときは、前もって連絡すること
  • 職場のルールや安全のための決まりを守ること
  • 任された仕事に、自分なりに向き合うこと

もちろん、体調が悪い日もありますし、最初から全部うまくできなくても大丈夫です。大事なのは、困ったときに「困っています」と伝えられることです。連絡や相談ができること自体が、働く力の一つだと私たちは考えています。

福祉サービスとしての支えもある

A型は雇用の場であると同時に、障害者総合支援法にもとづく福祉サービスでもあります。そのため、スタッフが一人ひとりの状況を聞きながら「個別支援計画」(その人に合った目標や支援の内容をまとめた計画)をつくり、それに沿って支援を行います。

仕事の進め方で迷ったとき、体調や生活のことで不安があるときも、ひとりで抱え込まずに相談できます。また、サービスの利用には受給者証が必要で、所得などによって利用料がかかる場合もあります。くわしくは、お住まいの市町村の窓口や相談支援専門員に確認してください。

雇用契約が合うかはどう考える?

雇用契約を結んで働くことは、やりがいにつながる一方で、決まった時間に通うことなど、ある程度の安定が求められます。今の体調や生活リズムによっては、まずは雇用契約を結ばずに自分のペースで作業できる就労継続支援B型や、一般企業への就職に向けて訓練をする就労移行支援が合う方もいます。

どのサービスにもそれぞれのよさがあり、どれが上ということはありません。大切なのは、今の自分に合う場所を選ぶことです。迷ったときは、相談支援専門員や主治医、ご家族と一緒に考えてみてください。

ポイント:「働けるかどうか」だけでなく、「どんな働き方なら続けやすいか」という目で考えると、選びやすくなります。

ほまれの家が大切にしていること

ほまれの家 大垣店では、化粧品の検品・梱包・EC発送、AIを使ったチラシやホームページの制作、自動車部品のバリ取りなどの軽作業といった、実際の仕事に取り組んでいます。私たちは、実務を通じた経験を大切にし、働く力・社会性・自信を育てていきたいと考えています。

経営理念に掲げているのは、「すべての人が『自分らしく働く』を実現できる社会を創る」ことです。そのために、「できない理由」ではなく「できる可能性」に目を向け、一人ひとりが力を発揮できる環境づくりに本気で向き合っています。雇用契約は、その「働く」を支える大切な土台だと考えています。

まとめ

A型で働くということは、事業所と雇用契約を結び、福祉サービスの利用者であると同時に「働く人」になるということです。給料や働く時間、休み、保険など、働く人としての権利がルールで守られる一方で、出勤や連絡など、働く人として大切にしたいこともあります。そして困ったときには、福祉サービスとしての支援を受けられるのもA型の特徴です。雇用契約が今の自分に合うかどうかは、B型や就労移行支援も含めて、相談しながらゆっくり考えてみてください。見学や体験で、実際の雰囲気を確かめてみるのもひとつの方法です。

よくある質問

A型でも有給休暇は取れますか?

雇用契約を結んで働くので、一般の職場と同じように、条件を満たすと有給休暇を取ることができます。取れる時期や日数は働き方によって変わるため、契約のときに事業所へ確認してください。

雇用契約を結ぶと、体調が悪い日も休めないのでしょうか?

そんなことはありません。体調が悪いときは、前もって事業所に連絡して休むことができます。無理をせず、早めに伝えて相談することが大切です。

雇用契約を結ぶ自信がないときはどうしたらいいですか?

今の体調や生活リズムによっては、雇用契約を結ばずに自分のペースで作業できるB型など、ほかのサービスが合う場合もあります。相談支援専門員やご家族と相談しながら、見学や体験をして考えてみてください。

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見学・相談は、いつでもどうぞ

岐阜県大垣市の就労継続支援A型事業所「ほまれの家 大垣店」。
まずは雰囲気を見に来るだけでも大丈夫です。